シリコン型用マスターモデルの製作

マスターモデルとは様々な材料で作られている「反転型」と言われる型の元となる形状を「マスターモデル」と呼んでいます。
ここでは、シリコン製の反転型を製作するためのマスターモデル(マスター型)を紹介します。

一般的なマスターモデル

※一般的なルアーのマスターモデル

2.ルアーのシリコン型について

上の写真では一般的なマスターモデルからシリコン型を取るためのマスター型をセットした状態です。
このマスター型は、ルアー本体とは別に成形材を流し込む「湯口」、左右の型の「位置決めダボ」、成形時のエアーを逃がす「エア抜き穴」を工作し樹脂で反転製作したマスター型になっています。

この型にシリコンを流し込んで「シリコン型」を製作し、その型に製品になる材料(ここではウレタン樹脂)を流して製品を成形します。
この型を複数個製作して、少ロットで生産する方法が一般的です。
ただし、材料がシリコンですから15~20個程度成形すると型が劣化し、数量が必要な場合は、再度シリコン型を生成する必要があります。
また、マスター型も樹脂で製作していますので、こちらも少しづつ劣化していき、場合によっては形状が変化したり、掛けてしまったりすることがあります。
(その場合はマスター型の再製作となってしまいます)

3.マスターモデル(マスター型)を作る—その1

シリコン型が成形劣化の為に何度か生成しなければならないのは工程上避けられませんが、元になるマスターモデル(マスター型)が劣化して再生成するのはあまり良い方法とは言えません。
せっかく3Dデータを作っているのですから、このデータを利用してマスターモデルを製作します。

シリコン型生成に必要な部位を盛り込んで、CNC加工をします。
この場合、インジェクション金型とは反対の凸モデルとなります。

4.マスターモデル(マスター型)を作る–その2

樹脂で製作していたマスター型をアルミ(A7075系)を直彫りCNC加工で製作していきます。
今回は超小径カッター(R0.2)の総倣いか樹脂で製作していたマスター型をアルミ(A7075系)を直彫りCNC加工のみで切削加工します。(放電加工や手仕上げはおこないません)
今回は超小径カッター(R0.2)の総倣い加工で全面を仕上げています。

仕上がった状態です。
ウロコの線もCNCカッティングしております。

※このようなシリコンモールド用のマスターモデルの製作が可能です。
少ロットで製品を製作したり、インジェクション金型で量産する前のパイロット品製作などにご利用いただけるかと思います。是非、ご検討ください。

5.マスターモデルを造る—おまけ

製作したアルミ製マスターモデル(マスター型)からシリコン型を製作する際に、シリコンを流し込む枠(わく)が必要になります。(レゴブロックでも可能ですが)

マスターモデルに合わせた大きさの枠を3Dプリンタ等で、安価に製作できますので、あわせてお問い合わせください。

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