3Dモデルを造る(意匠デザイン)—その1

3DスキャンしたSTLデータをSTL編集ソフトにインポートします。

弊社では、ボクセルモデラーの「FreeForm Plus」を使用して、STLデータの編集から
3Dモデリングをおこなっています。

「FreeForm Plus」で扱うボクセルデータは、STLデータの親和性が良く、メッシュデータ内の三角メッシュ(三角メッシュの集合体がメッシュデータ)の形状が、正三角形でサイズが揃っているため、メッシュデータとして、とても滑らかな形状が表現できます。
ただし、デメリットとしては、データが重くなります。

インポートしたデータは、データの位置や向きが合っていないので、整える必要があります。
また、ハンドメイド品は「左右対称」ではないので、これも良い所を確認しながら調整していきます。

スキャンソフトで修正が難しかった、表面のキズやノイズ、表面の荒れた箇所、作成時のナイフ加工跡なども除去し、滑らかな形状にしていきます。

Lure---Scan data

※スキャンデータをインポートした状態

2.基準とセンターライン

インポートが完了したら次は「基準」と「センターライン」を決めます。

今回のXYZ座標系の基準は、ルアーの鼻先(一番飛び出た先端)とします。
センターラインは左右対称なので、背骨のラインが良いと思います。

まずは真横から見て「基準」を設定。

そして真上(背中側)を見て「センター」を設定。

尾ひれの部分にスキャン時の保持用に、ヒートンを打っていたのでその名残りがまだ残っていますので、
これもカットして形状を整えます。

これがスキャンデータからデータを整えた「5面視」です。
ここから正確なサイズを決めたり(ルアーでは長さが重要?)、モックからもう少しボリュームアップしたいなどの修正も、データになっているので可能です。
(特にハンドメイドモックを盛るのは面倒だと思います)

その1はここまでにします。

その2に続きます!

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