1．意匠を作る
意匠を作るにあたって、色々なアプローチの仕方があると思います。たとえば本物の魚の写真を見ながらとか、造り込んだモックを見ながらとか…。
色々な方法があり、そこからスクラッチで書いていくのが、私のやり方です。
アウトラインができたところで、ビルダーさんへアウトラインの画像を送り、その上にイメージ画を手で書いてもらいます。
意匠を作るのに拘るのはビルダーさんの想いだと思いますが、中でもキモは「目」じゃないか。
と思っています。
マンガの絵を書く方、フィギュアを造る方を見ていても、やはり目が大事なんだと思って見ています。
2．2Dラインを引く
まず、いただいたイメージ画を元に2Dのラインを書いていきます。
鉛筆で書かれたイメージ画なので、できるだけ雰囲気が合うよう、辻褄が合うように
この絵を下絵にして、2Dラインと作図線を引いていきます。
画像内の青い線が書いた2Dラインです。
特に目は、既存の目の部品があるので、それに合わせます。
更に、製品にした時に組み立て易いよう、この時点でクリアランスを見ておきます。
ここで大雑把なラインを書いて、調整しながら形を作っていきますが、まだ3Dではありません。
全部がこのイメージ画に書かれていないので、無い形状は造り込むことにします。
3．3Dデータを作り始める
2Dラインが固まったところで3Dを作り始めますが、2Dラインは高さが無いので、スクラッチで書きながら決めていきます。
まずは「目」の部分から。
目の部分（まぶた？）の凸形状と目頭の凹部を作っているところです。
イメージ画には無かった、エラの切り込み部分も作っています。
こんな方法で3Dモデリングを進行していきます。
他の方法も色々試しましたが、今のところこれが早くて、正確にできています。
3Dモデリングの完成形は、次回に続きます。